■【既に飽和した世界で、私は何を言うべきか?】
誰でも、何でも、何時でも言える時代になって、
(俺を含む)誰かが、何かを言う余地なんて、数時間で喰い尽くされるんですよね。
たとえば、昨日のサッカーの韓国戦です。もう、ボロ負けなわけですよ。以前出来ていた、中盤のキープすら満足に出来なくなっている。パスも通らねぇ。3人がかりでパク・チソンが止められない。DF、守備的MFは守備に釘付けになって、攻撃にはフォローに上がれない。攻めが遅いから守備が5人戻ってる相手DFを、3人で崩せるわけがない。安心できるのは、後ろ4人で回す時だけ。で、トドメは試合直後に、うつろな目をした岡田監督の進退伺いです。今更、本番3週間前に、口頭で「辞めて良いですか」と言われて、「ハイOK!」なんて即答する上司が、いるわけないでしょうが。
たジャンゴ·ラインハルトドリンクアブサン
過去20年で最悪の状態です。たぶん、真面目にサッカーを見てきた人ほど、何か言いたくなるでしょう。ヤジ将軍のセルジオ越後なんて「沈んでいく 船の船長は代えられないんだ。後は、船長と船員が沈まないように 頑張ることしかできないんだ。」とか、悲愴な例え方をしている。セルジオ越後が日本代表に対して、カツではなく、泣きを入れたのは初めて見ましたね。
さて、この状況で、不特定多数の素人ブロガーは、何を言うべきか?
・試合内容、戦術分析、今後の展望
・選手各人の特徴の解説、応援
・岡田監督のキャプテンシーの欠如、精神分析
・WCの第二試合のオランダ戦は手抜きすべき試合日程だけど、岡田監督はやらないだろうな、みたいな話
・次期監督の、さやあて
・それでも私が、日本代表を応援する理由/しない理由
・その他
何を言っても、誰かとどこかが、重複するのです。となると、早い者勝ち。
そこで、2chの実況板か、VIP板か、twitterですね。瞬発力勝負になるわけです。
カフェ不眠症
twitterに書けない深い内容を、長文で書けば良いのかというと、それも難題でして、何を書いても、web上の「記事の爆発」に、著者であるワタシがどう立ち向かうのか、という困難ブチあたります。
たとえば、先日殴り書きした「魔王×勇者」「まおゆう」の感想。もう一回読んで、ちゃんとした感想文を書こうと思ったら、先週末には、強烈な「まおゆう」批判が何本か、上がってる訳ですよ。スティグリッツやら、文芸批評やら、イデオロギーやら…。「まおゆう」批判の上に、まおゆう「読者」批判が積み重なってる。それも長文+強烈なテンションで。コメント欄も熱い。うーん。
いつのまにか、「まおゆう」はイデオロギーの踏み絵に祭り上げられてしまいましたとさ。
「なにそれ、ネット恐い」って思いましたね。みなさん、本気出しすぎですよ。いや、本気の出し所が、どこかズレてませんか? なぜ「まおゆう」が相手だと感情の沸点が下がるんですか?
この、戦闘態勢を固めているヤツがゴロゴロしている状況で、ブロガーは何を言うべきか?
・まおゆう批評を全部読んだ上で、「まおゆう批評」の評をする。→体力勝負の泥仕合へ→引用合戦→疲労と不毛感
あなたは私の今を聞くことができます速いと思います実行する
・目を閉じ、耳を塞いで、私的で一方的な感想文を垂れ流す(地雷ですね)→黒歴史の1ページへ
・「まおゆう」に煽られてしまう、読者心理の側の問題を分析する。
・素人は黙って沈黙。「まおゆう」に関して、自粛ムードが広がっているのを感じます。これは地味に深刻な問題です。
何を書いても、中途半端な内容では、読む価値がないという意味で、沈黙と同義です。書いている自分が楽しくない。読み直して、自分で満足できん。つまり、「瞬発力勝負」で負けた上に、かといって「体力勝負」でも負けた感がするのです。
「勝ちたがっている私」の問題なんでしょうけど。なんだか勝ち負けというよりも、「他人が大を済ませた直後のトイレ」に入ったような気分です。《お題:口蹄疫》なんかも、記事を書いてみると、自分で臭いんで、結局ボツになるわけです。
より居心地のよい、排泄行為としてのブログ」の道を模索するにあたり、「第一印象」や「体力まかせの生半可な分析」では、ダメだということです。既に世界は、生半可な言葉で飽和しているのです。もっと、前向きな何かを探さなければなりません。
そんなマイナスな種類のことを、ずっっっっっっっと考えながら、私は長らくブログを放置してきました。お陰さまで、更新頻度は数カ月に1本です。myPCには、オチの無いボツ記事ばかりが溜まっています。
当面の対応策として、記事は、もうすこし練ってからupしたいです。つまり、インスタントラーメンでも、フルコースでもなく、発酵食品を目指すのです。私はこれから、忘れた頃に、忘れたようなネタをupするつもりですが、唐突だとか、ネタが古いとか言わないでください。まぁ読者数が1桁だから、杞憂ですけどね。
「まおゆう」ネタの分析記事を1本、ボツにすることで、ブログの方向性が見えてきたような気がします。
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